Exterior
エクステリアとは
エクステリア(英: exterior)とは、乗り物の外装・外観のことであるが、外装については、製品や建築などの外装もあるため、単に外装や外装デザインと呼ぶ場合は注意が必要である。 wikipediaより引用
上記wikipediaにもあるように元々の意味としては外装・外観といった建物の外側全体を表す言葉で、同様に建物の内側を意味するインテリアの対義語です。日本の建設業関係では主にカーポートやベランダのテラス、ウッドデッキ、門扉、カーゲート、フェンス、物置といった外にある建築物を指す言葉となっています。
エクステリアは、日本の現代社会で住宅や施設を便利に使う上で欠かせないものです。
建築物に寄り添い、人々の暮らしを支え、助け、景観を美しくしてくれます。
カーポートやテラス屋根は、車や自転車、洗濯物を雨から守り、ウッドデッキは生活にゆとりを与え、暮らしを豊かに彩ります。
そして門扉やフェンスなどは防犯上欠かすことのできないものです。
住宅・施設が与えてくれる満足感は、内装やインテリアだけではなく、外側にあるエクステリアも一役買っているのです。
街を歩けばすぐ目につく各エクステリア商品群ですが、一般にはなじみのないものも多いのが実情です。
そんなエクステリアを簡単にではありますが、以下で説明していきます。
エクステリア用語辞典 索引
- ウッドデッキ
- オーニング
- カーゲート
- カーポート
- 外構
- 機能門柱
- ゴミストッカー
- サイクルポート
- サイン
- 伸縮ゲート
- ストックヤード
- スライドゲート
- 手すり
- テラス屋根
- パーゴラ
- 跳ね上げ式ゲート
- バルコニー屋根
- 引き戸式ゲート
- 表札
- ファンクションユニット
- フェンス・柵
- ベランダ屋根
- ポスト
- 面格子
- 物置
- 門柱
- 門扉
- 郵便受け
- 立水栓
ウッドデッキ
木材もしくは木材と樹脂を混合した合成木材で作られたプラットホーム状のテラスのことで、最近再注目を浴びているくつろぎ空間を演出するエクステリアです。現在主流なものは、腐りやすい木材を使用していない、木材と樹脂を混合した合成木材を素材としたもので、リビングと連続したアウトドアリビングとしても活用でき、敷地に合わせて様々な形に加工できるのも魅力です。
・主な商品 | |
YKK AP | リウッドデッキ200 |
LIXIL | レストステージ・樹ら楽ステージ |
TAKASHO | 天然木タンモクウッド 等 |
オーニング
可動式テント屋根のことで、天候に合わせて屋根を出したりしまったりコントロールすることが可能です。
テラスや室内を日差しから守ってくれる上に、通常のテラス屋根より優雅な雰囲気を演出できます。
昨今では、リモコンやオートセンサーといった電動で動く機能を備えた製品も出てきました。
カーゲート
開け閉めが可能な駐車場前に設置する防犯ゲートの総称です。
主に伸縮タイプと跳ね上げタイプがあり、防犯だけでなく、小さなお子様やペットが外に飛び出さないようにする用途もあります。
カーポート
駐車場を風雨から守るために、屋根と柱から構成される自動車車庫です。
さまざまな形状や素材のものがありますが、現在主流となっているのは、ポリカーボネート素材を使用した屋根に、柱が片側に2本ついたもの。
屋根形状は大きく分けて、ゆるやかなカーブのR(ラウンド)型とまっすぐ平で、加工がしやすいF(フラット)型があります。
・主なカーポートの種類 | |
片流れ | 屋根の片側に柱が立つ一般的によく見かけるタイプのカーポート。 |
ワイド | 車を横に2台並べて停めることのできるカーポート。 |
トリプル | 車を横に3台並べて停めることのできるカーポート。 |
延長 | 縦に少し長く、後ろに自転車等を置くことのできるカーポート。 |
縦連棟 | 一般的なカーポートを縦に2つくっつけることで、細長い敷地にも対応できる形。 |
M合掌 | 片流れをふたつくっつけることで、ワイドカーポートのようにする形。 |
Y合掌 | 片流れの柱側をふたつくっつけることで、Y字の形。 |
折板 | 屋根材がポリカーボネートではなく、丈夫な金属折板のカーポート。その分柱も太くなり大型になります。 |
・主な商品 | |
YKK AP | レイナグランポート |
LIXIL | ネスカ |
三協アルミ | マイリッシュ |
カーポートってどうやって建てるの? カーポートの施工手順
外構
建築物の外側にある構造物全体を指す言葉で、エクステリアと似たような意味を持っていますが、主に土間やアプローチ、ブロック塀、垣根、庭木など分類上、非金属の構造物を意味することが多いです。
工事をする上では、同じ分類の仲間としてエクステリアと非常に深い関わりがあります。
機能門柱
ファンクションユニットとも呼ばれ、インターホンや表札に加え、ポストや照明などもまとめて設置ができる住宅の門番です。
ゴミストッカー
マンションやアパート等、集合住宅のごみ置き場によく見られるボックスで、生活ごみを猫やカラス等の被害から守ることができます。
底板がメッシュになっているものもあり、汚れた場合の洗浄もしやすく作られています。
サイクルポート
自転車を風雨から守る為に、屋根と柱から構成される自転車車庫で、基本的には小型のカーポートです。
・主な商品 | |
YKK AP | レイナグランミニ |
LIXIL | ネスカミニ |
サイン・表札
戸口や門につける名札。最近では遊び心のある様々なタイプが出ています。
伸縮ゲート
アコーディオン形状で左右に開け閉めが可能な伸縮タイプのゲートです。
畳んだ後も、さらに回転収納することで省スペース化しています。
・主な伸縮ゲートの種類 | |
片開き | 片側の吊元柱から一方向に開け閉めするタイプです。1台用の駐車場や勝手口など、コンパクトに使えます。 |
両開き | 両側の吊元から中心に向けて開け閉めするタイプで、間口の大きなスペースに向いています。 |
片開き親子 | 片開きで間口が広いところでも、人の出入りがしやすいように作られたタイプです。 |
両開き親子 | 両開きで間口が広いところでも、人や物の出入りがしやすいタイプです。 |
片開き角地 | 途中で折れ曲がることによって、角地でも設置が可能な片開きタイプです。 |
両開き角地 | 両吊元から角に向かって開け閉めが可能な角地用タイプです。 |
ペットガード | 一般のゲートよりも格子部の隙間が狭く縦格子の本数が多い仕様になっています。 |
傾斜地用 | ゲート前が左右に大きく勾配のついている場所にも設置可能なタイプです。 |
他にも地面にレールを埋め込むレール型や、キャスターのないノンキャスタータイプなど
お住まいに合わせてさまざまなタイプから選ぶことが可能です。
ストックヤード
かんたんに言えば勝手口前のスペースを物置代わりに使うことができる製品です。
構造的にはテラス屋根とその周りを囲ったもので、ヤードに出入り口を付けて外から出入りすることも可能です。
スライドゲート・引き戸式ゲート
横に引いて開閉するタイプのゲートです。大きく頑丈なものが多く、高い防犯性が期待できます。
ですが、開口時に引いた分だけのスペースが必要となる為、設置には敷地に余裕が必要となる製品です。
手すり
アプローチに取り付ける手すりは、ご年配の方や身体が不自由な方、怪我をされている方にとって大変便利なものです。
普段は屋内で見かけることの多い手すりも、家周りでは立派なエクステリアとして活躍します。
テラス屋根・バルコニー屋根・ベランダ屋根
1階のテラスや2階、3階のベランダ用の屋根で、洗濯物を雨や日焼けから守ってくれるベランダの必需品です。
屋根形状がまっすぐ平なF(フラット)型やアーチを描いたR(ラウンド)型、柱のないルーフタイプがあります。
カーポート代わりに駐車場で使える大型タイプもあり、様々な敷地に合わせた特殊加工も可能です。
・主な商品 | |
YKK AP | ヴェクター |
LIXIL | スピーネ |
パーゴラ
いわゆるぶどう棚です。テラス屋根と似たような製品ですが、形状的に開放的な雰囲気があります。
屋根材はポリカーボネート、布の他に、枠組みだけで屋根材のないタイプもあります。
跳ね上げ式ゲート
上下に開け閉めするタイプのカーゲートです。
大きく分けて電動式と手動式があり、電動式には自動ロックや、車内からのリモコン操作が可能といったメリットがありますが、開閉には少し時間がかかります。少し手間のかかる手動式ですが、スムーズに開け閉めができ、女性でも大きなゲートを軽々開閉することが可能です。
フェンス
柵、垣根のことで、地面に直接建てるウォール・スクリーンタイプと、ブロック塀の上に建てるフェンスタイプがあります。
一般的にはブロック積みの上にフェンスを施工することが多いですが、ウォールタイプには、高さに制限のあるフェンスタイプと違い、背の高い商品を選べる魅力があります。
柵自体にもいくつか種類があり、風通しが良く開放感のあるメッシュフェンスと、防犯性が高く視界を遮断する目隠しフェンスが人気となっています。
ポスト・郵便受け
エクステリア業界でいうポストは、いわゆる郵便受けで、郵便物を差し出す郵便ポストとは別物になります。
英語圏ではレターボックスないしメールボックスと呼ばれ、ドアポストという呼び方は日本独自のもの。門柱と一体化している機能門柱や、塀に埋め込むタイプが現在の主流です。
面格子
防犯や装飾のために窓の外側全面を覆う格子状のもの。クロス型やルーバー型など、デザインも豊富です。
物置
当面必要としない器具や物等を入れておく小屋で、いわゆる現代の納屋。
敷地に合わせて各社細かいサイズ展開があり、そのまま人が住めるような大型の物もあります。
門扉
住宅の顔ともいえる読んで字のごとく門のとびらです。
防犯の為に鍵がついており、耐久性の高いアルミ製の物が現在の主流です。1枚扉の片開き、2枚扉の両開き・親子開きといったバリエーションがある開閉式と前後にスペースが取れない場合に有効性の高い、引き戸タイプのスライド式があります。
立水栓
家の外側やお庭まわりに設置する水栓柱で、用途に応じて様々な形状があります。
立ち上がりの柱がなく、蛇口が地中に埋め込まれているものは散水栓といいます。