Carport construction flow
カーポート設置の流れ
車を日差しや雨、鳥の糞等から守ってくれるカーポート。いったいどうやって建てているんでしょうか?
職人や会社によって様々な施工方法がありますが、ここでは近畿エクステリアの代表的な建て方を、順を追って説明します。
墨出し
まずは位置決めです。事前にご相談した場所に合わせて寸法を測り、ペンで印をつけていきます。
施工士たちは、この作業を大工作業になぞらえて「墨を打つ」と呼びます。
穴掘り
カーポート設置の一番のポイントはこの穴掘りと言っても過言ではありません。”ここ掘れワンワン!”とばかりに深く穴を掘っていきます。
設置場所がコンクリートの場合は、サンダーという電動工具でコンクリートを切って…
電動ハンマーを使って、コンクリートを砕きながら穴をあけていきます。これがいわゆるハツリ作業です。
掘る深さは一般的なカーポートで約55cm~。結構な深さに驚かれる方も少なくありません。
柱立て
穴が掘れたら今度は柱を立てます。完成時にはまっすぐ垂直に立つ柱もこの時点ではまだ仮固定状態。
レーザーで、高さを確認しながら…
通称ツカミと呼ばれるL型クランプや、砂の入った土嚢袋などで動かないように固定します。
枠組み
柱と梁の上に屋根を張るための骨組みをつくります。最大で一辺が6メートルにも及ぶ長い部材を、施工士たちは脚立をつかって器用に組み立てていきます。
カーポートの大きさを調整する必要がある場合は、組み立て前に切詰加工も。
モルタル固定
カーポートの形ができてきたら、柱を本格的に固定します。水平器を使って、柱がちゃんと垂直になっているかを確認しながら、穴にモルタル(セメントと砂と水を混ぜたもの)を入れていきます。
設置場所がコンクリート土間の場合は、仕上がりの綺麗さも施工士の腕の見せ所です。
モルタルが完全に固まるまでは時間がかかるので、1~2日の間は、動かないようにつっぱり棒で支えたままにしておいてください。外したつっぱり棒は、邪魔にならないところに置いておいてもらえれば、後日弊社スタッフが回収にお伺いいたします。
屋根張り
いよいよ屋根材を張ります。今の主流は衝撃と温度変化に強いポリカーボネート。
どれくらい凄い素材かというと、警察が使用している盾や航空戦闘機のコックピットキャノピーにも使われていて、あの「象が踏んでも壊れない」で有名な筆入れもポリカーボネート製なんですよ。
雨樋取付
仕上げに長さを調整した雨樋を取り付けます。
掃除
最後は取付時に付着した汚れを拭き取って作業完了。
これから長い付き合いになるカーポートをどうぞよろしくお願いいたします。
大まかになりますが、以上で完成です。
モルタルが固まるのには日数がかかりますが、施工士の作業自体はほぼ1日で終了してしまいます。